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京都で活動する演劇団体『空降る飴玉社』のブログ

🍬作品性と止め通し🍬

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お疲れ様です‼︎
先日止め通しを行いました、演出加藤です。

さて、本番まであと、約20日となりました。
うっひょ〜!後約20日かあ…昨日の止め通しではたくさんの課題が浮かび上がりました。


★
一つが役者達の連帯感です。
今回の一番の課題がこれなんだと思います。
別の言い方であるなら、同じ方向を向くこと、お互いの相互関係、同じ土俵。

初めて一緒に芝居をする人たちはほとんどの人がこの壁にぶつかるように思います。
今回は新鮮味、そこからくる新しい挑戦が我々にとっては目に見える長所です。
逆を言えば雰囲気の統一、熟成された世界観が大きな課題として立ちはだかります。

私は、芝居をする際に一番気をつけることは、同じ世界に立つこと、同じラインで会話をすること、皆が作用しあって一つの結末に奇跡を起こすこと、これを大切にしています。

それを後約20日で築き上げることは、私演出にとっても大きな課題です…!


★★
さて、私、芝居以外でも見ること聞くことで好きなことがあります。

アカペラを聞くことです。

私、アカペラグループのBam B Crewが好きなんですが、彼達の一体感は聞いているだけで心が震わされます。
多分私世代の人は聞いたことがあるかもしれませんね。

彼達を初めて見たのは10年前のテレビの前でした。
今でも稽古場に向かう時に演出を考える時に彼達の曲を聴きながら考えることもしばしばあります。

彼達の曲、もちろんカバー曲も多いのですが、どれもこれも一体感がとんでもないのです。

私は彼達のそれぞれの役割の強さ、引き立て方、曲一つ一つの彼達にしかできないオリジナリティ…まさに人が感動する、心動かされるヒントがたくさんあるのだと彼達を見て聞いて実感しました。

もちろん、歌と芝居では違いもたくさんですから、芝居は芝居の良さ、歌には歌の良さがありますよね。

今回の話の主役、脇役をアカペラの役割に当てたらすごくすっきりした一本筋が見えたのです。
これは、次の稽古で絶対に役者に伝えなければと、意気込んでいます…!

ちなみに私はBam B Crewのカバー曲『愛のメモリー』を聞いて落ちました。

実はここだけの話、いつもメインテーマ曲を公演につき一つ設定するのですが、私はBamb B Crewが歌っている曲を聴きながら決めました。
すごくぴったりだったんです。


★★★
今回のここを知ってると芝居をより楽しめるかも。
チラシにも載っている花はアネモネの花です。

はい‼︎以上!
え、情報が少ないって?
これ以上言っちゃうとね、芝居の面白さが半減しちゃうから…!

うーん…今回の芝居は、人の人生の一部分を切り取った作品です。私は芝居とは一つの人生の切り抜きだと考えています。

だからこそ、その人生は軽く浅くではもちろんいけない、でも、安直に人生を理論付けてしまってもいけないと思います。好きなものだけで囲ってもいけない、悲劇面するのは以ての外。

人生とはかっこ悪く愚図で、でもそれが他人から見れば綺麗に見えたり、羨望したり。少し、多大な気持ちの矛盾と自分以外の人間と環境の中で少しずつ育っていくのだと考えます。

いや、実際には言葉にするものでもないと思うけれども人生だなんて。

でも、私は少なくとも人の人生は他人が見るとどんな人間でも重く、絶対に誰も他人の人生は経験できないものだと思う。

だからこそ演劇で、人生を切り取ったものをつくりたい。
みるもつくるもそれは価値があると思うんです。

私は今回の作品、役者がそれぞれの人生を生きてきて、時代が重なって、出会って、そこで起こる出来事、そこにいる人間達にしかつくりだせないものが、目指しているものです。

たは〜!演出はこんなこと考えてたりします。
さて、後約20日勝負です‼︎


空降る飴玉社『So long, but』
2016年3月4〜6日
会場は人間座スタジオにて公演を予定しております。

ー枯れたはずの花、再度咲けと願う、それが私の人生と同じに見えたから。ー



脚本・演出:加藤美由