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京都で活動する演劇団体『空降る飴玉社』のブログ

小説:好きに語ろう『オムライス日和BAR追分』

こんばんわ、空降る飴玉社の加藤です。
最近はひたすらに次回作品の為の資料集めに奔走しています◎
今までよりも色んなところに出向いたり、見たりする機会がぐっと増えました。この調子で、これからの活動期間に入る前にたくさん外の空気に触れて、のびのびとした見渡せる視点を持って作品づくりに向き合っていきたいです!!!

さて、今回も好きな小説語っていきます!今回の小説は加藤が最近読んだ小説の中での一押しです、と言ってもつい一昨日なんですけどこれはすぐ書かないと……!と思いましたので今回も語っていきます◎◎◎


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『オムライス日和BAR追分』伊吹有喜

有名電機メーカーに勤める菊池沙里は、大学時代にゼミで同期だった宇藤輝良と再会する。卒業して五年、宇藤は「ねこみち横丁復興会」の管理人をしながら、脚本家になる夢を追い続けているという。数日後、友人の結婚式の二次会後に、宇藤がよくいるというねこみち横丁のBAR追分に顔を出した沙里だったが……(「オムライス日和」より)。昼はバールで夜はバー―――二つの顔を持つBAR追分で繰り広げられる人間ドラマが温かく胸に沁みる人気シリーズ、書き下ろしで贈る待望の第二弾。



この小説は第二弾と言われてるように、『BAR追分』のシリーズです。この『オムライス日和BAR追分』を読んでから、第一弾があると知り、今絶賛読書中です。

この作品の魅力は仕事をしている人の姿を生で体感できるところです。この作品では、脚本家志望の宇藤とバール追分の店主の桃子、バー追分のバーテンダー伊藤純の三人が主人公の位置に立ち、話が展開されていきます。
仕事、と言うよりかは仕事含め”働く”、”大人になっても好きなことと向き合うこと”を読みながら考えることが出来る作品です。

そして、題名やBARと言われているように、たくさんの料理が話に華や温かみを添えてくれます。そして、その温かみは料理以外にもたくさんちりばめられています。
舞台となるのは新宿の細い路地をくぐりぬけて行った先にある「ねこみち横丁」。そこには昔懐かしい昭和の飲み屋街の雰囲気がありつつも、立ち並ぶお店は最近の新しいも取り込まれていて、少し変わった雰囲気が立ちこめています。そこにあるBAR追分。昼は食堂のようなカフェのような温かみのあるバール、夜は艶っぽさがありつつもリラックス出来るバー。このBARを中心にねこみち横丁で起こる出来事を楽しむことが出来ます。
出てくる人物の年齢も様々、出てくる人が何を抱えその決断に至ったのかだったり、少しずつ前を向いたり向かなかったり、その人達がその場で暮らすこと、生活すること、働くこと、好きなことを追うことと向き合いながら生きている、そんな人間ドラマがこの『オムライス日和BAR追分』には在ります。

読んでいて、とても身近に感じることが出来る。この小説は、働いている人にぜひ読んでほしい。あと、やりたいことがある人にも。そんな小説です。

そして、そして、忘れてはいけないのが、「ねこみち横丁」のマスコット的存在の地域猫三匹の存在
かわいい!ところどころに出てくる地域猫達の存在がとにかくかわいい!ちょこちょこと出没するこの地域猫が人と人とを繋ぐお話もあって、この猫達も温かみのひとつです◎
舞台が東京だからかもしれませんが、脚本家とか、出てくる人が向き合う職種も演劇をやっている自分としてはとても親近感がありました……◎
この話、日常にとにかく溶け込んでいます。こんな安らげて人間ドラマがある場所、あったらいいのになあ~と思う場所です……!

よろしければ『オムライス日和BAR追分』と『BAR追分』ぜひ読んでみてください……、外に出たくなるようなそんな素敵なお話です!!



さて、今回はここまでで…私は『BAR追分』の第一弾を読もうかしら……。では、一気に寒くなるこの季節、皆さん風邪にはお気をつけて◎


空降る飴玉社
加藤