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京都で活動する演劇団体『空降る飴玉社』のブログ

小説:好きに語ろう『BAR追分』

こんばんわ◎
空降る飴玉社の加藤です。

最近はDVDでひたすら映画を見ています。
ドラマのスピンオフも見たりするんですけど、メイキングが時々ついていて、メイキングが特典でついているものって現場の雰囲気も垣間見ることが出来て、それだけでとても面白いですよね!最近のオススメは『かもめ食堂』でおなじみの荻上直子監督の『トイレット』です◎

さて今回も語って行きましょう!


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『BAR追分』伊吹有喜

くろねこに誘われて、バー追分で渇いたのどと心をうるおしませんか?

「ねこみち横丁」の地域猫・デビイに誘われて扉を開けると、そこはBAR追分―――。昼は「バール追分」で空っぽのお腹と心を満たし、夜は「バー追分」で渇いたのどと心をうるおすことのできる店だ。昼のおすすめはコーヒーやカレーなどの定食類、夜はハンバーグサンドをはじめ魅惑的なおつまみで本格的なカクテルなどを楽しめる。今日も、人生に迷ったお客様が一人、また一人と……。早くも常連希望者殺到中の心温まる新シリーズ、ここに「開店」!


前回紹介した『オムライス日和BAR追分』の第一弾作品です。
『BAR追分』の方がオムニバスの印象が強く、それぞれの抱える事柄が人生の分岐点ばかりで胸が締め付けられます。けれど温かい食事やきらきらとした繊細なお酒、そしてねこみち横丁の人の温かみで溢れた優しさが、その事柄を抱える人々の背中を押します……。

この話の舞台は実は新宿なんです。私は新宿と言えば、東京でも夜の街のイメージがあるのですが、この『BAR追分』を読んでいると、夜でも雨の日でも、どこか心地のいい優しさを感じて、”都会”のイメージを少ない意味でしかとらえていなかった私は、少し反省をしました……、素敵です……。


この『BAR追分』、作品紹介にも書いてある「常連客希望者殺到中」の通り、常連客になりたいと思う素敵な空間なのです……!私は文字だけでその空間の雰囲気や姿を想像できる言葉ならではの表現がとても好きなのですが、この作品もやはり言葉での表現がとてもとても素敵です!……言葉がダンをしているというか……ストーリーあるダンスをしているような文字の滑らかさと核あるメリハリ差があります…。言葉がとても滑らかで優しい、そして五感を刺激される言葉ばかりなのです!
そしてその五感を刺激される言葉は、料理にもちりばめられています。「牛スジカレー温玉のせ」、「豚の生姜焼き」、「大人のポテトサラダ」、「ゆず蜜のソーダ割り」、「オールドファッションド」、「CCジンジャー」、「ハンバーグサンド」…………。料理名がこの作品の魅力を最大限に引き出しています。そしてその料理やお酒の紹介の表現が本当ににんまりしちゃうようなきらきら、ほくほく、ほろりとしていて……これはぜひ、実際に読んで確かめてみて欲しいです……!!

この話を私は、少し人生で迷いがあったり暮らしを大切にしようと思っている時に読んだものなので、とても勇気づけられました。
本当に生活の中で何も大切にしなきゃいけないのか、見落としがちになりがちなものをそっと掬いあげたお話が盛りだくさんです……◎


よかったら『BAR追分』、『オムライス日和BAR追分』このシリーズ読んでみてください。年末になるにつれ忙しい今日この頃ですが、ゆっくり休むことも必要。そんな時にぴったりですよ◎




では、今週もがんばっていきましょう!
年末はたくさんの行事が盛りだくさん、体調にはお気を付けてください。
私も今年の年末は演劇のWS参加してきます!!演出の事、俳優の事、演劇の事、たくさんたくさん学んできます!!

空降る飴玉社 加藤